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オープンということ。
ちょっとコーヒーブレイクとして、言葉遊びにお付き合いいただければと思います。

私は「オープン」という言葉が好きなのです。

開放的で、未来志向で、明るい素敵な言葉ですよね。

オープンソースなんていうのも素晴らしい考え方です。



オープンな環境はそこにいる人にも開放的な影響を与えます。

数年前、偶然大きなビルの建設現場の前を通り過ぎたときのことです。
ちょうど今ぐらいの季節でしょうか。お天気のいい日でした。
まだ土台の工事も始まっていない更地に近い状態で、開放的な空間が広がっていました。

当時、私は写真屋で働いていて、狭い売り場ですごす毎日でしたから、
工事現場で働く人はこんなにも開放的な仕事場で働いているんだなぁと、
きっと物事に対する感じ方も全然違ってみえるのだろうなと、少しうらやましく思ったものです。

まあ、どちらがいいとかそういう話ではないので、私が働いていた狭い売り場も、今はもうないですが、愛着のわく大好きな場所であることに変わりはありません。



「オープン」、日本語では「開く」。

ちょうど今、『日本語の歴史』という本を読んでいるのですが、「開く」という言葉の面白い事例が紹介されていました。

昔、武士が、戦で「勝ち目なし」と判断して退くとき、落ち延びるなど恥ずべき行為ですから、「開く」という表現を使ったそうです。
今でも「お開き」という言葉がありますが、どうも武士の使っていた言葉が語源になっているようです。

ネガティブなことを「開く」というポジティブな言葉に言い換えているということですね。



またまた、話は飛びます。

プログラム開発をする人だと、ファイルオープンを頻繁に使いますよね。

fopen();

とかそういうやつです。

多くの環境では、ファイルの close は万が一忘れても勝手に閉じてくれます。

でも、勝手に open はしてくれないですよね。

やはり開くにはアクションが必要といったところでしょうか。

むろん、ファイルの close を記述しないことを推奨しているわけではありません。



最後に、笑い話として、写真屋の店長時代、入店先から今日は「クローズドオープン」だといわれ、なんだそれ?結局開いてるの?閉まってるの?と無知をさらしたことがありました。


とりとめのない話題でしたが、「オープン」をキーワードとした言葉遊びでした。




テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

ちょっと寄り道 | 18:37:21 | Trackback(0) | Comments(0)
コーチ coach の語源
 今、クリエイターさんが楽しめるようなサイトを作っている最中なのですが、昨日、「コーチングとは?」というページを作ってみました。

 その中で、コーチングの歴史についてもまとめてみたのですが、ちょっと脇道にそれて、coachの語源についてこぼれ話でも。

 coachの語源については大体のところは頭に入っていたのですが、ページを作るにあたり、一応、確認をと思い手元の辞書を一通り引いてみることにしました。

 まず英和辞典。確かに「大型4輪馬車」の意味が一番に載っていました。
 それではドイツ語ではどうかと思い調べてみると、coachの第一義、「馬車」の意味はドイツ語では Kutsche (クチェ)という単語であることがわかりました。

 そこで、ドイツ語の語源を調べるのに好都合な「木村・相良独和辞典」で Kutsche を引いてみました。
 この辞書では、語源的説明は略語で示されていて、例えば、ギリシャ語起源ラテン語経由でドイツ語に入ってきた場合だと、

   [ gr. - lat., ”〜” ]

といった書き方がされているのですが、 Kutsche の項には以下のように載っています。

   [ ung.; engl. coach ]

 大概の略語は頭に入っているつもりでしたが、「 ung. ってなんだ!?、何語のこと?」とちょっととまどいました(笑)
 後半の engl. coach は、Englishでは coach にあたりますっていうことを示していますが、語源にあたる言語は ung. って何語のこと?…
 …とあわてて巻頭の略語表を見ると、「 ung. = ungarisch. ハンガリア語」とあり、今の言葉でいうハンガリー語のことなのでした。

 ハンガリーのコチ村 Kocs で作られた馬車、が語源ですから、ハンガリー語起源であって当たり前のことなのですが、ドイツ語ではハンガリー語のことをウンガリシュ ungarisch っていうんだなぁと、別なところで妙に関心。

 それではせっかくなので、coachの語源を以下にまとめてみます。



コーチ coach の語源

 英語の coach の語源をたどっていくと、ハンガリーのとある村にたどりつきます。

 その村とはコチ Kocs という村なのですが、そこで作られていた馬車の乗り心地が大変によろしかったとのこと。その「コチの馬車」、ハンガリー語で kocsi szekér (コチ・セケール)という名称が馬車とともにヨーロッパに広まっていったということです。

 それが、英語ではコーチ coach、ドイツ語でクチェ Kutsche、フランス語でコシュ coche という馬車を意味する単語となりました。
 地方名のカシミールが毛織物のカシミヤに転訛したのと同じようなものですな。
 ちなみにドイツ語では女性名詞、フランス語では男性名詞になっているのも面白いですね。

 ドイツ語 Kutsche とフランス語 coche は、今も、日本でいうところの「コーチ」の意味はなく、「馬車」という意味だけです。

 「指導者」という意味は、19世紀の英語で使われるようになるわけですが、そのあたりのお話はコーチングとは?の歴史のところで述べたとおりです。



 記事を書くにあたり、以下のページを参考にさせていただきました。
 大変、詳しい情報を得ることができました。ありがとうございます。

A Nyuszi naplo'ja (うさぎ日記) ハンガリーの馬車




テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術

ちょっと寄り道 | 16:40:23 | Trackback(0) | Comments(0)