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JASRACシンポジウム
 今回、東京へ行った一番の目的が3月25日に有楽町朝日ホールで開催された、この「JASRACシンポジウム」でした。
 どういったシンポジウムかと申しますと、社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)主催の著作権に関するシンポジウムです。ちなみに私は2004年から毎回聞きに行っております。

 今回のテーマは「動画共有サイトに代表される新たな流通と著作権」。
 注目されたのはドワンゴ会長の川上さんがパネルディスカッションに参加した点でしょうか。

 詳しい内容は、<関連記事>のところでリンクした記事にお任せするとして、私なりに感じたことなど、簡単にまとめてみたいと思います。


「ならず者の集団」ではなく「話が通じる会社」

 冒頭で「ならず者の集団」とのイメージを払拭し、「話が通じる会社」をアピールしたいと発言したとおり、ドワンゴの川上さんの発言には好感が持てるとともに、ネットにおけるコンテンツビジネスの行方を当事者として非常に真剣に考えておられる様子がうかがえました。


「日本ではなぜ議論がまがるのか?」

 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授の岸さんからは、デジタルコンテンツの話になると「日本ではなぜ議論がまがるのか?」というもっともな指摘があり、アメリカではデジタルコンテンツの流通についてどのような考えが出ているかなど、海外の動向について貴重な情報を得ることができました。


「流通ではなく創造を」

 立教大学社会学部メディア社会学科 准教授の砂川さんからは、

  ・「悪者探しからは何も生まれない」
  ・「流通だけを考えていいのか?」
  ・「放送事業者は今のままでいいか?」

 の3つの指摘があり、とくに2つめの「流通だけを考えていいのか?」という部分では多くの示唆を得られました。
 ブロードバンドならではとなるような「新しい利用形態が必要」、それを凝縮した言葉として、

  「文化創造」
  「流通ではなく創造を」

ということを言っておられました。
 これらのことは、我々クリエイターがもっとも考えていかなければいけないことだと思います。


きちんとしたビジネスモデルを提供するための突破口は?

 途中、進行役の安念さんが提示された、

   「なぜビジネスモデルを提供できていないか?」「その突破口は?」

 という問題を我々はこれからもっと具体的なレベルで模索していかなければいけないように感じました。


デジタルコンテンツとメディアの未来像を描く

 全体として、マスメディアとデジタルメディアの違いについての情報交換がされ、現状分析という段階が終わり、「ではどうすればデジタルメディアは成功するのか?」という未来志向なところにいよいよ踏み込んできたという印象を受けました。

 岸さんの「なぜ議論がまがるのか?」の話ではないけれど、今までJASRACのシンポジウムを聞いてきて、これほど「まがらずに」前向きな議論に感じられたのは初めてのように私は感じました。



 余談ですが、今回は2004年と同じく、パネルディスカッションの進行役が中央大学法科大学院 教授・弁護士の安念さんでした。安念さんのスムーズながらも、要所要所でズバッと核心を突く進行は安心してかつ楽しく聞くことができますし、コーチング的な意味でもとても参考になります。



※なお、失礼ながら、文中の敬称は「さん」で統一させていただきました。



<関連リンク>
社団法人日本音楽著作権協会 JASRAC



<関連記事>
「ニコ動」ドワンゴ会長がJASRACシンポに 著作権やビジネス語る

「日本のコンテンツ、ネットのせいで沈む」とホリプロ社長

“著作権の悪者探し”は何も生まない――「ニコ動」時代の今、前に進むために

番組の二次利用促進の鍵は「儲かる仕組み」ドワンゴ川上会長らが議論

ニコニコ動画も動画識別技術を開発中,JASRACシンポジウムで明らかに





テーマ:日記 - ジャンル:ビジネス

ビジネス | 21:21:03 | Trackback(0) | Comments(0)
コーチングとの出会い
 「コーチング」という言葉が日本でもだいぶ知られるようになってきて、本屋さんでも「コーチング」関係の本がたくさん並ぶようになってきました。今回は、私が初めて「コーチング」という言葉に触れた1冊の本を紹介したいと思います。

最初の出会い…実はパーソナル・コーチング創始者の著書だった

 私が「コーチング」という言葉に初めて出会ったのは、今から6年前の2002年。
 当時、私は写真屋の店長になりたてのころで、毎日が試行錯誤の連続。そんな忙しい中で「どうやったらうまくいくのか?」、そのヒントを求めて読んだのが『いつも「いいこと」が起きる人の習慣』という本でした。邦題には「コーチング」という言葉は入っていませんが、英語の原題はズバリ「The Portable Coach」。
 その本こそ、アメリカのコーチ大学の創設者、パーソナル・コーチングの創始者ともいわれるトマス・レナード氏の書いた本なのでした。当時はそんなとんでもない著者の書いた本とは知りませんでしたが…

知らずのうちに「セルフ・コーチング」

 最初、一通り読んでみたのですが、まだ経験の浅い当時の私にとってはどこか別世界のことのように感じられて、それっきりにしていました。

 それから1年ぐらい店長としての経験も積み、慣れてきたころに変化が訪れました。
 仕事とは別に細々と運営していたサイト「フリー効果音のページ」のアクセスが徐々に伸び、色々な方に効果音を使っていただけるようになっていたのです。そこで、もっと面白いことができるのではないかと、soundoffice.comというドメインを取得し、「音」に関する新しい試みをしてみようと思い立ちました。
 そのころになり、前述のレナード氏の本が驚くほど素晴らしい内容であることに気がつき、改めて読み返しました。書かれていることを少しずつ実践することが、店長の業務、サイト運営、どちらにもプラスに働くように感じられ、そのころになると、毎日通勤時間と休憩時間は必ずこの本を読むようになっていました。これが2003年ごろのことですね。
 日本でのコーチングの歴史に照らし合わせると、日本コーチ協会がNPO法人化されてから3年ほど経ったころにあたります。もちろん当時の私はそんなことは知る由もなく、その実践こそが「セルフ・コーチング」というものであることも認識していませんでした。

ネットとの親和性〜変化を楽しむ!

 サイト運営を長年続けていた私にとって、レナード氏がインターネットの特性をよく知り尽くしていて、非常に効果的な使い方を自ら提示している点にも驚かされました。サイトの構築の仕方についても間接的に多くの示唆を得たように思います。おかげさまで、フリー効果音を配布しているサイトとして独自色を出すことができ、いくつかの点では先陣を切ることができたのではないかと自負しております。
 また、1998年に書かれた本であるにも関わらず、ネット関係の記述にもまったく古さを感じません。日本とアメリカのタイムラグを考慮に入れても、今日のネット社会をかなり正確に予見していたように読み取れます。

 使い古された言葉ですが、ネットの世界はドッグイヤーと呼ばれる変化の激しい世界。そうでなくとも現代社会は激しい変化の連続です。そんな中で、変化を恐れずにそれを楽しむことができるようになるのがコーチングで得られる大きな利益であると思います。



 これからもこの本は読み続けていく大切な1冊にするつもりです。原題のとおり、まさに「The Portable Coach」であるなぁと実感しますね。同時に「習慣」、「継続は力なり」ということも改めて気づかされる1冊でもあります。



<関連リンク>
海外コーチング情報「コーチング人口1千万人を夢みた男」 平野圭子




ビジネス | 19:33:48 | Trackback(0) | Comments(0)